2020年04月26日

ミリタリー小話 2020 その1

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Sorry, this content is japanese only.
This article are about the navigation lights on the JMSDF full deck destroyer, US Navy CVN's anchor and JMSDF new landing ship.

航行灯-舷灯 Navigation lights - Side lights
先日、ずっと気になっていた海上自衛隊の全通甲板型護衛艦の
航行灯(航海灯)ナビゲーションライトの中の舷灯について、
ネットの一般公開日の写真などを探してやっと場所がわかりました。

右舷の緑灯は艦首寄り右舷のスポンソン(張り出し)、
球状のUSC-42衛星通信アンテナのすぐ横です。
左舷の赤灯は艦首寄り左舷の機銃スポンソンのすぐ上の
飛行甲板の角です。
船体の最大幅のほぼ最前端にあたる場所です。
この場所はひゅうが型DDHやおおすみ型輸送艦も同様です。
独立した鋼板の箱で、前方から側面にかけて法規に準じた方向から
灯火が見えるように切り欠いてあります。
左舷赤灯は甲板に直付け、右舷緑灯はスポンソン面が甲板より
一段低いためか足をつけて設置されています。
中のランプ自体は他の護衛艦のものと同じだと思います。



世界中の商船や軍用船のそのほとんどが
艦橋の左右、見張台の足元にあって
その船体を切り描くように内部に設置されており
写真では細長い暗い穴に見えます。
(日中に撮影された写真がほとんどだからです)
ただ全通甲板型の艦艇は艦橋構造物が片舷に寄っていることから
そういう穴はなく航行灯の場所はよく分かりませんでした。

ネットの一部の情報で、ひゅうが型では
甲板の先端近く、艦橋の真正面に立っている
キリンのようなマストがありますが
そこを航海灯マストと説明しているものが何件かありました。
登頂部に板状の箱があって、そこになら赤灯緑灯一体型の
航海灯を乗せることが出来そうでしたので
一時はそこかと思っていました。
ただ、写真などでも赤灯緑灯は確認できなくて保留していました。
(実際には航海灯の中の一つ前照灯が付いている可能性が高いです。
 この位置なら小さな船からも確認できます)

基本的に航行灯・航海灯は航行しているときに点灯するもので
夜間護衛艦を撮影した写真の多くは停泊中か満艦飾を施している物ばかりで
日中ではわからない航海灯を確認することはできません。
護衛艦の出港・入港のスケジュールは公開されているわけはないので
熱心な撮影ファンでもそういうタイミングにはなかなか出会えません。
まして夜間は難しいでしょう。

ネットを探しているうちに、たまたまおおすみ型の出港を
撮影しているカットがあって、甲板の先端左右が赤と緑に光っていました。
そこからいずも型の場所を類推して探して見ました。
昔と違ってネットで公開している写真でも高解像度の写真が多くなり
細部が分かりやすくなってきました。
ただ、護衛艦の一般公開日でもいずもか型やひゅうが型のこの部分の写真を
撮っている人は少なく(見た目的に中途半端な位置)、ましてや停泊している艦の
左舷は海側で、クローズアップなどは一切ありません。
甲板から撮った写真でも(箱の背面ということもあって)全く見つかりません。

なんとか、右舷側は伏木港万葉埠頭に"かが"が入港した時の高解像度写真から、
左舷側は盲点でしたがWikipediaのいずも型護衛艦の項目の写真からそれぞれ
確認できました。



いずれ商船・艦船や航空機・軍用機の航行灯ナビゲーションライトについては
まとめて話題にしようと思っています。
なかなか横須賀港にも航空自衛隊浜松基地のエアパークにも足が向かず
放置したままになっていますが、案外いろいろなバリエーションがあって
興味深い案件です。
例えば今回の舷灯ですが、イギリス王立海軍の艦艇はブリッジには
設置されていません。
見つけた範囲では、駆逐艦やフリゲートなどでは艦中央の舷側に
小さい張り出しがあってそこの前面を切り欠いて設置しているようです。
また、米海軍艦艇のついては全く見つけることができません。
横須賀にある戦艦三笠には標準的なブリッジ左右にありますが
灯火の色ではなく囲った鋼板の内側が緑・赤に塗られています。
戦艦大和では司令塔根元の高射指揮装置に付いています。
ネットの大和ロケセットや広島の1/10大和の写真でも確認できると思います。
昨今の貨物輸送用の無人宇宙輸送船にもついています。

まだまだ書きたいことはありますが、できれば図版と一緒に
法規も踏まえてしっかりまとめていきたいと思っています。
とりあえずは、Wikipediaのリンクを貼っておきます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/航行灯

フォード級空母のアンカー Anchor of a Ford-class aircraft carrier
こっちはYouTubeを観ていて教わったことですが、
米原子力空母ジェラルド・R・フォード級では、メインアンカーを
従来の鋳物のバルドー型から、小型船舶など同様の板とシャフトを
組み合わせたダンフォース型軽量アンカーに変えたようです。
(自衛隊の護衛艦はAC-14型というもっと四角いやつ)
能力的にはおそらく従来と同じ性能を持っているはずですが、
それでも現在のアンカーのデザインでは、走錨-錨を下ろしているのに
風や海流で錨が海底を掴みきれず船が流されること-を完全に防げる
ものはないという話を読んだことがありますし、十分なのかもしれません。
(ちなみに米海軍の空母や揚陸艦は縁起担ぎなのか、引退した艦のアンカーを新船で引き継いで使うことがあるようです。)

自衛隊新型揚陸艦についてAbout the new JMSDF landing ship
先月号の世界の艦船を読んでいていろいろ気が付きました。
2018年の再編成で海上自衛隊の掃海隊群が新設の水陸機動団の
海自側の受皿になり、加えて輸送隊のおおすみ型三隻もその中に
組み込まれました。
その編成の中で、どうも昨今噂されている新型全甲板揚陸艦が
掃海母艦である うらが・ぶんごの後継艦扱いになるらしいのです。
掃海任務は今後FFMが担うようになって、従来のように母艦が必要では
無くなるからかもしれません。
となると問題はおおすみ型の後継です。
全甲板型は二隻揃ってしまいますので、もしかしたら
サン・アントニオ級のようなドック揚陸艦になるのかもしれません。
昨年までは病院船機能や避難民収容設備の話も揚陸艦の話の中に
出てきていましたから、そこに盛り込むつもりだったのかもしれません。
ただ、今回の武漢コロナ騒ぎで本格的な病院船の建造が急務になりそうで。
そうなると設備的・予算的におおすみ後継艦にそれを盛り込むのは
難しくなるでしょう。
もしかすると後継艦の枠が病院船になってしまうかもしれません。
今後注視したい案件です。


posted by 禅芝zenseava at 12:00| ヤマトメカニックス Yamato Machanics | 更新情報をチェックする